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会話や世話をしてくれる高齢者向けロボット、中国で活躍

2025年04月17日

 中国四川省成都市温江区の高齢者施設では、高齢者の生活に寄り添うロボット「小麗(シャオリー)」が活躍している。中国新聞網が伝えた。

「小麗、ロングコートはどこにある?」「2つ目の衣装棚です」「11時半です。薬を飲んでください」。

 これは施設で暮らす高齢者の何さんと小麗のやり取りだ。サービスロボット関連企業の中科源碼(成都)服務機器人研究院などが共同で開発した「小麗」は、北京市や四川省成都市などの介護現場で活用されている。利用者の何さんは「『小麗』によく使うものをどこにしまったかを伝えておけば、必要な時に聞くとすぐに教えてくれて、とても便利だ」と満足げに語った。

 さまざまなロボットが研究室から飛び出して、人々の暮らしの中に溶け込むようになり、シルバー経済においても重要な位置を占めている。成都市民政局のデータによると、市内の常住高齢者は400万人以上、介護機関は460機関以上、コミュニティの介護サービス施設は2700カ所以上となっている。介護サービスロボットは、不足しているシルバーサービスの人的資源を補い、高齢者に対して世話やリハビリ・看護、精神的サポートなどのサービスを提供している。

 中科源碼の運営責任者である李燕秋さんは、「シルバー経済はブルーオーシャンだ。応用シーンがイノベーション創出を促進し、ロボット製品が『介護』を『老後の楽しみ』へと変えている。身辺の世話や遊び相手、付き添いといったマルチ機能を、高齢者が簡単に利用できるほか、このロボットは見守りサポートも提供し、高齢者の状況をリアルタイムで家族に伝えることができるほか、緊急時にはすぐにアラートを出してくれる」と紹介した。

(画像提供:人民網)

 
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