中国安徽省合肥市で4月26~28日に開かれた第3回中国(安徽)テクノロジーイノベーション成果転化交易会で、中国科学院理化技術研究所低温科学・技術全国重点実験室は、マイナス269度以下の液体ヘリウムを活用した冷凍能力1万ワット以上の超大型冷凍機を初めて公開した。新華社が伝えた。
この超大型冷凍機は、加速器や核融合装置などのビッグサイエンス設備の先端研究においてカギとなる設備だ。世界最大の「人工太陽」プロジェクトである「国際熱核融合実験炉」(ITER)でも、同規模の超低温ヘリウム冷凍機が3台使われている。
中国科学院理化技術研究所の胡忠軍研究員によると、この超大型ヘリウム冷凍機で使われているヘリウムコンプレッサー、ヘリウムガス軸ターボ膨張機、低温熱交換器といったコア部品は全て中国で製造されたという。コールドボックスの長さは約28メートル、直径は4メートル以上で、液化モードにおける液化率は1時間当たり3370リットルに達する。コア部品であるターボ膨張機の回転速度は、1分当たり10万~15万回転となっている。
この設備は中国の国家重大テクノロジーインフラである加速器駆動型核変換研究装置に導入される予定だ。また、冷凍能力500ワットの小型ヘリウム冷凍機については、第4世代放射光施設・合肥先進光源(HALF)に納入される契約が結ばれており、HALFの運用を支える装置になると見られる。
こうした技術は、ライフサイエンス・ヘルスケア分野において重要な応用価値を持つだけでなく、大規模なクリーンエネルギーの貯蔵・輸送という課題に対して、液体水素技術によるソリューションを提供し、新エネルギー産業の持続可能な発展を促進するものと期待されている。

(画像提供:人民網)