2025年05月08日-05月09日
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中国の揚水発電所、発電設備容量が世界1位

2025年05月08日

 中国の揚水発電所の発電設備容量は現在、世界1位となっており、発電所の設計・施工、設備製造、運用管理を含む全産業チェーンが世界のトップレベルに達している。中国放送網が伝えた。

 中国国家第14次五カ年計画(2021-25年)重点プロジェクトで、中国国内で単体容量が最大の揚水発電機である浙江天台揚水発電所1号機のローター吊り込み作業が、このほど完了した。これは同機が組立段階に入ったことを示す出来事で、今年末の1号機発電開始に向けた基礎を固めた。

 データによると、中国で稼働中の揚水発電所の総規模は2024年末現在で5869万キロワット(kW)で、承認済み・建設中の総規模は約2億kWとなっている。中国電建集団北京勘測設計研究院有限公司の王可チーフエンジニアは「今年の揚水発電新規稼働規模は約800万kWで、揚水発電総設備容量は第14次五カ年計画末に6600万kW前後に達する見込みだ」と説明した。

 中国の国家エネルギー計画によると、中国全土の揚水発電の需要は35年に4億kWに達する。水電水利企画設計総院専門家委員会の万文功委員は、「着工・承認・備蓄の開発メカニズムを構築し、エネルギー貯蔵の調節能力と新エネルギー発展を共に発展させたい」と述べた。

 
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