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第1回世界人型ロボット運動会、8月に北京で開催予定

2025年05月15日

 2025世界ロボット大会が8月8日から12日まで、北京経済技術開発区の北人亦創国際会展センターで開催される。また、世界初となる人型ロボットを対象とした総合競技大会である「第1回世界人型ロボット運動会」も8月15日から17日まで、国家体育場や国家スピードスケート館で行われる。中国新聞網が伝えた。

 北京市経済・情報化局の姜広智局長は記者会見で「2025年世界ロボット大会はフォーラム会議、展示会、最先端競技、関連イベントで構成され、20以上の国・地域から約500人の来賓が集まり、ロボットのスマート化の新たな展開について語り合い、世界のロボットの社会実装に新たなアプローチと着想を提供する。約200社のロボット関連企業がそれぞれの最新研究成果を集中して展示する」と述べた。

 世界人型ロボット運動会は、世界で初めて人型ロボットのために行われる総合競技大会だ。今大会は、北京市人民政府、中央広播電視総台、世界ロボット協力組織、ロボカップアジアパシフィック国際理事会の共催により実施される。

 競技は主要競技とエキシビションゲームに分かれる。主要競技は人型ロボットの技能競技に重点を置き、陸上競技、サッカー、ダンス、物資搬送、医薬品の仕分け等の種目が含まれる。エキシビションゲームは娯楽性および観客とのインタラクションに重点を置き、バドミントン、卓球、バスケットボール等の種目が設定されている。

 姜氏は「人型ロボット運動会の開催は、複数の競技種目を通じてロボットの最新成果を集中的に展示・検証することを目的としており、機械構造、人工知能(AI)、大規模言語モデル、光学、センシング、素材等の複数分野における技術進展を継続的に牽引し、ロボット技術および製品の進化を促進する。さらに、生産・生活の多様な環境へのロボットの適応を加速させ、人間とロボットの調和的共生を推進し、ロボットが人類の生活に貢献することを目指す」と述べた。

 姜氏はまた、北京でこのほど開催された人型ロボットによるハーフマラソン競技についても言及し「同競技は主にロボットの運動制御、バッテリー持続時間、構造の安定性、関節の信頼性など、運動能力を体現する中核性能を検証するものであり、人型ロボットの『身体能力』の評価を重視したものだ。一方、今回開催される世界初の人型ロボット運動会では、より多様な競技種目の設定を通じて、人型ロボットの『知能』と『身体能力』の総合的能力および融合水準をさらに検証していきたい」と語った。

 
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