2025年05月19日-05月23日
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高原用風力発電機がラインオフ

2025年05月19日

 中国中車集団傘下の中車青海が製造した高標高地域向け風力発電機が、稼働したばかりの中車徳令哈(デリンハ)新エネルギー設備製造産業パークでラインオフした。中国新聞網が伝えた。

 今回のラインオフにより、中国西部地域で最大規模の「風力・太陽光・エネルギー貯蔵・水素」一体型産業拠点の建設が、段階的成果を上げたことになる。

 今回ラインオフした高原用風力発電機と、現在量産中の5.Xメガワット時(MWh)エネルギー貯蔵システムは、中国中車が高原向けに独自開発したもので、高標高、高乱流、高放射線、強い砂嵐、低温、低気圧といった過酷な条件下でも、安全かつ効率的に稼働するという。

 産業パークの近くではまた、「中車徳令哈100万キロワット(kW)電源・電力網・負荷・エネルギー貯蔵一体化プロジェクト」の建設が進んでいる。このプロジェクトには70万kWの太陽光発電、30万kWの風力発電、200MW/800MWhの電気化学エネルギー貯蔵設備が含まれる。完成すれば、年間平均23億kWhのグリーン電力を発電し、標準炭70万トンを節約し、二酸化炭素排出量を190万トン削減することができる。

 現在、中国中車傘下の企業は、天合光能(青海)や青海贛鋒リチウムなど青海省内サプライチェーンの川上・川下企業10社以上と協力し、「クリーンエネルギー設備産業チェーン共同構築行動計画」に署名し、現代的クリーンエネルギー産業システムの構築を支援している。

 
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