中国の国家第14次五カ年計画(2021-25年)電力計画重点プロジェクトである500キロボルト(kV)獅南甲乙線の改良工事が完了し、21日に送電を開始した。これにより、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)における送電ルートの送電能力と防災性が強化された。中央テレビニュースが伝えた。
同工事は広東省の広州市と東莞市を結び、獅子洋と蓮花山水道を横断する。送電線の容量拡張と一部鉄塔の新設により、送電能力が最大350万キロワット(kW)に達し、粤港澳大湾区に新たな「スーパー電力回廊」が加わることになる。
獅子洋に新設された送電鉄塔は高さ264.5メートルに達し、現在、中国国内で最も高い水上送電鉄塔となる。風速56.1~61.2メートルの強風にも耐えられる設計となっており、防災性がさらに強化された。
南方電網広東広州電力供給局プロジェクト管理センターの許斌斌氏は、「同プロジェクトの運転開始により、大湾区南部ルートの送電能力は約40%向上する。南沙自由貿易区や深中通道などの重点プロジェクトの建設を支え、200万世帯以上の年間電力需要に対応する」と述べた。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より