中国工業・情報化部(省)はこのほど、「計算能力の相互接続行動計画」を発表した。これは、計算能力の相互接続システム構築を加速させ、さまざまな主体やアーキテクチャの公共計算能力リソースを相互接続することで、これらのリソースの利用効率とサービスレベルを向上させることを目的としている。新華社が伝えた。
行動計画によると、中国は2026年までに計算能力の相互接続標準、識別体系、ルール体系を構築する。また、新たな高性能伝送プロトコルを普及させ、計算能力ノード間のネットワーク相互接続水準を向上させる。国レベル、地域レベル、産業レベルの計算能力相互接続プラットフォームを整備するとともに、計算・ストレージ・ネットワークの多様なサービスの相互接続を推進し、異なる主体やアーキテクチャ、地域を越えた計算能力の需給調整を行う。さらに、計算能力インターネット試験ネットワークのパイロット事業を実施し、産業全体への普遍的な計算能力普及を促進する。28年までに国内の公共計算能力が標準化された相互接続をほぼ実現し、スマート感知、リアルタイムでの発見、オンデマンドでの取得が可能な計算能力インターネットを段階的に形成する。
行動計画は重点課題として、計算能力の相互接続標準化ガイドラインを策定し、計算能力の相互接続標準システムを構築することを明確にした。また、各計算能力サービス主体間でインターフェースと通信プロトコルの統一的な利用を推進し、計算能力の応用とデータの柔軟な移行・調整を促進し、計算能力の利用可能性を高めるとしている。さらに、計算能力の相互接続により、人工知能や科学計算、スマート製造、遠隔医療、ビジュアルインターネットなどの企業向けシーンのほか、スマート運転やクラウドレンダリング、クラウドコンピュータ、クラウドゲームなどの消費者向けシーンでの応用を推進する。