2025年06月09日-06月13日
トップ  > 科学技術ニュース >  2025年06月09日-06月13日 >  寧夏回族自治区、「中国グリーン計算能力の都」を構築へ

寧夏回族自治区、「中国グリーン計算能力の都」を構築へ

2025年06月10日

 中国寧夏回族自治区は2024年末時点で、スマート計算プロジェクト投資、標準ラック数、AIアクセラレーターカード、計算能力規模が前年同期比で倍増となり、計算能力総合指数は中国トップ10に入った。同自治区政府新聞弁公室の記者会見で分かった。中国新聞網が伝えた。

 同自治区は年間平均気温8.8℃と涼しく、乾燥しており、中国で大規模データセンターの建設に適した地域の一つだ。中国初の新エネルギー総合モデル地域である寧夏は、豊富なグリーン電力資源を持つ。

 同自治区は昨年、デジタルの産業化と産業のデジタル化を促進する政策体系を打ち出した。今年5月には新たな質の生産力の育成を急ぎ、「中国グリーン計算能力の都」の建設に取り組むと打ち出した。

 現時点で9カ所の大型・超大型データセンターが完成し、さらに27件のデータセンタープロジェクトが進行中で、標準ラック数は14万2000基に達した。AIアクセラレーターカード11万6000枚が整備されている。

 同自治区発展・改革委員会副主任で、寧夏データ局局長の麦欣甫氏は、「寧夏のデジタル経済規模は27年末までに2700億元(1元=約20円)に達し、経済規模の40%以上を占める見込みだ。寧夏デジタル経済中核産業の付加価値額は約640億元に達し、21年より倍増する。寧夏は30年までに高い競争力を備えたデジタル産業クラスターをほぼ形成し、『中国グリーン計算能力の都』をほぼ完成させる」と説明した。

 
※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます
 

中国科学技術ニューストップへ
上へ戻る