中国中車とカザフスタン国有鉄道会社が共同開発した新エネルギー機関車が、中車資陽機関車有限公司でラインオフし、6月中にカザフスタンへ輸送されることになった。科技日報が伝えた。
今回輸出される新エネルギー機関車は、中央アジアの極寒気候向けに最適化されたもので「内燃エンジン+動力バッテリー」のハイブリッド方式を採用し、グリーン化、デジタル化、スマート化を一体化している。搭載されるディーゼルエンジンはEUの自動車排出ガス基準「Euro3」に適合する低排出型で、動力源には大容量リン酸鉄リチウムバッテリーを採用。さらに、スマート診断システムや四重の安全保護構造、高速充電技術も備えており、マイナス50℃の極寒環境にも適応可能だ。
搭載されたスマートエネルギー管理システムにより、従来型のディーゼル機関車と比べて45%以上の燃料節約、80%の騒音低減、45〜83%汚染物質排出削減を実現し、1台当たり年間平均二酸化炭素排出を240トン削減できるなど、環境保護効果が際立っている。
また、この機関車は中国の新エネルギー機関車規格を基に設計され、ユーラシア経済連合(EAEU)の製品適合性認証(EAC)も行われた。これは中国の新エネルギー機関車標準が初めて国外で採用され、認証の基準として使用されたことを意味する。