中国は世界海洋デー(6月8日)および国連海洋会議の開催に合わせ、「深海海山デジタルインテリジェントシステム」を発表した。中国大洋事務管理局や之江実験室などが共同で開発したもので、人工知能(AI)を活用した深海デジタル技術としては初の取り組みとされる。新華社が伝えた。
同システムは、深海分野におけるAI応用の空白を補うもので、深海開発のデジタル化・インテリジェント化を促進し、深海技術の革新や海洋空間のガバナンスへの応用にもつながるとされる。
世界の海洋は現在、気候変動や生物多様性の喪失など、複数の課題に直面している。「デジタル化された深海の典型的生息域」は、海山、中央海嶺、大陸斜面、平原などの代表的な深海環境に焦点を当て、調査、デジタルシミュレーション、AIの活用を通じて、自然変化や気候変動、人類活動などに対する適応メカニズムや進化の傾向を予測することを目指している。そのため、生物多様性の回復、エコシステムの耐性、資源利用の持続可能性に向けた解決策の模索が進められている。
最も代表的な深海の典型的生息域の一つである海山は「海底のガーデン」とも呼ばれ、豊かな生物多様性とコバルトリッチクラスト資源を有している。今後は、航海データに加え、衛星リモートセンシングや国際的なオープンソースデータを統合し、デジタルプラットフォームの構築が行われる予定である。さらに、海山の生物・地質に関するインテリジェント認識モジュールと組み合わせることで、高い没入感によって海山の全体像を可視化し、エコシステムの進化傾向の予測を支援し、深海ガバナンスの意思決定の材料として活用されることが期待されている。

(画像提供:人民網)