中国山西省で最大となる水上太陽光発電プロジェクト「晋南鋼鉄集団太子湖太陽光発電プロジェクト」が発電を開始してから40日が経過した。科技日報が伝えた。
晋南鋼鉄集団は世界の鉄鋼企業トップ50に入る大手で、電力需要が極めて大きい。同社は近年、電力の自家消費とグリーン・低炭素化を目指して太陽光発電プロジェクトを積極的に推進し、省エネ・排出削減の取り組みを進めてきた。2024年には40メガワット(MW)の発電容量が稼働していたが、今年初めから新たに追加工事が始まった。
プロジェクトの総投資額は2億元(1元=約20円)で、容量は130MW。円滑な稼動を確保するため、国家電網臨汾電力供給公司は、省内で電力量計を調達・設置し、現地で変流器の校正作業も実施。顧客の申請から送電までにかかった期間は8日間で、207基の電力量計設置と99台の変流器の校正が完了した。
同プロジェクトは豊富な湖水を生かして太陽光パネルの自動洗浄システムを導入している。湖の複合的な活用を図りつつ、年間約2億キロワット時(kWh)の発電が可能となり、およそ1億元の電力コスト削減が見込まれるほか、二酸化炭素排出量を年間約15.7万トン削減できるという。
統計によると、同プロジェクトの1日当たりの稼働時間は約3.5時間で、これは臨汾地域の太陽光発電利用時間としては最高水準となっている。

(画像提供:人民網)