中国国家石油天然気集団は26日、中国西部地域や中央アジア諸国で産出された天然ガスを東部地域に輸送する西気東輸(ガスパイプライン)のうち、新疆ウイグル自治区トルファン市と寧夏回族自治区中衛を結ぶ第4ルートが全線で稼働したと明らかにした。新華社が伝えた。
「西気東輸」第4ルートは、新疆ウイグル自治区ウルグチャト県イルケシタムを起点に、ルンナン、トルファンを経由して、中衛市に至る。ゴビ砂漠や荒野、高原などさまざまな地形や気候帯を通っており、建設の難易度が高い長距離パイプラインである。
第4ルートには、初めて18メートルの長尺パイプが応用され、厚さ33ミリの高変形鋼管が開発・導入された。活断層帯を横断するパイプの応力・ひずみ監視技術、全自動化溶接技術、デジタル放射線検査技術が活用されている。
第4ルートが稼働したことで、中国の単位時間当たりの天然ガス輸送能力は4000立方メートルを超えた。これにより、地域のエネルギー構造の最適化、大気環境の改善、沿線地域の経済・社会の質の高い発展が進むと期待されている。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より