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中国初のロボットサッカー大会、清華大学「火神チーム」が優勝

2025年07月03日

 中国北京経済技術開発区(北京亦荘)にある北京スマートeスポーツ競技センターで6月28日、「2025RoBoLeagueロボットサッカーリーグ」の決勝戦が行われた。約3時間に及ぶ熱戦の末、清華大学の「火神チーム」が優勝した。中国新聞網が伝えた。

 今回は2025世界人型ロボット運動会の初のテスト大会で、初の「3対3 AI(人工知能)サッカー大会」となった。北京信息科技大学の「Blaze火熾チーム」、清華大学未来実験室の「Power智能チーム」、清華大学の「火神チーム」、中国農業大学の「山海チーム」の4チームが出場し、テクノロジーと競技が融合した新しいサッカーの試合を会場内外の観客に披露した。

 優勝した「火神チーム」の王与時キャプテンは「今回の優勝は、チーム全体が長期間にわたって蓄積してきた技術とチームプレイの成果だ。ロボットサッカーは技術の競争であるとともに、情熱がイノベーションを生み、協力が卓越を築くという精神を表したものだと思う。今後もこの信念を胸に、AI・ロボット技術の分野を探求していく」と述べた。

 大会では北京加速進化科技有限公司の人型ロボット「加速T1」が大会の共通プラットフォームとして採用された。出場したすべてのロボットがAI戦略によって自律的に動作し、人間のスタッフによる介入を必要とせず、自力で転倒からの起き上がり動作を実行できるようになった。また、最適化された判定メカニズムが導入され、試合の中断が大幅に減少し、ゲームのスムーズさと競技の強度が向上した。大会はロボットの運動制御、視覚認識、測位・ナビゲーション、意思決定、複数ロボットの協調動作などの技術的成果を示すものとなった。

 北京市では今年8月に世界人型ロボット運動会が開催される。北京亦荘は今後もロボット産業エコシステムの構築を深化させ、大脳(AI)、小脳(運動制御)、本体、コア部品の関連企業による協調的なイノベーションを推進し、産学研の深い融合を図ることで、コア技術のブレイクスルーを加速させるという。

(画像提供:人民網)

清華大学
北京信息科技大学
中国農業大学
 
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