中国初となる1000億パラメータ規模の発電業界向け大規模AIモデル「擎源」がこのほど、発表された。科技日報が伝えた。
同モデルは国家能源集団が開発。火力発電・水力発電・新エネルギー発電産業におけるエンジニアリング、運転・生産、設備保守、燃料管理、技術監督など15の業務領域、100以上のAIエージェントを網羅する全体設計となっており、中国のエネルギー産業のスマート化・デジタル化を後押しすると期待されている。
同集団電力産業部運営分析処マネージャーの王安氏によると、「擎源」はすでに、安全・環境保護、電力取引、生産調整中枢管理、設備保守といった分野で実用化されており、41のAIエージェントが導入されている。これにより、発電業界に長年存在してきた「安全リスクの高さ」「取引判断の難しさ」「多様なエネルギーの複雑な連携」「受動的な設備運用保守」といった課題を効果的に解消し、安全かつ高効率でグリーンなスマート発電に重要なサポートを提供するという。