中国でこのほど開催された全国熱帯作物遺伝資源保護・活用現地視察交流イベントにおいて、中国における熱帯作物の遺伝資源保存総量が9万点を超えたことが分かった。人民網が伝えた。
中国では熱帯地域の陸地面積が48万平方キロに及び、約2万種の高等植物が分布している。1950年代以降、中国では作物遺伝資源に関する専門調査や熱帯作物遺伝資源の標準化整理、品種の保護・活用といった取り組みが複数回にわたり実施され、成果を上げている。
農業農村部(省)農墾局の関係者によると、現在、中国国内にある熱帯作物の遺伝資源バンク(保存施設)は105カ所に達し、天然ゴムやキャッサバなど300種類以上の作物に対して組織培養・体外保存技術が開発され、熱帯作物の遺伝資源保存が科学的かつ規範的に進められている。品種別では、ライチとリュウガンの遺伝資源保存量は世界1位、ゴムノキとマンゴーは世界2位、キャッサバやアブラヤシ、パイナップル、ココヤシなどの重要な熱帯作物はいずれも世界トップ5に入り、熱帯作物遺伝資源の戦略的備蓄を大きく充実させている。