2025年07月28日-07月31日
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太陽光発電直流分野に関する国際標準が発表

2025年07月30日

 中国などが策定したIEC(国際電気標準会議)の国際標準「分散型太陽光発電の低電圧直流システムへの接続およびユースケース」が22日、発表された。この標準は、太陽光発電の直流分野における世界初の国際標準であり、分散型太陽光発電の開発と新型配電システムの構築に基盤を築くとともに、世界の分散型太陽光発電産業の発展に指針を提供している。科技日報が伝えた。

 同標準は、分散型太陽光発電が低電圧直流システムに接続される典型的な場面や主要技術に焦点を当てており、関連する典型的なエンジニアリング事例を体系的に整理した上で、太陽光発電用直流接続機器の技術的進化の法則をまとめ、システム制御・故障対応・安定運用などに関する技術指標要件を明確にしている。

 世界的なエネルギートランスフォーメーションという大きな背景の中で、太陽光発電はその顕著な利点と広範な応用可能性により、世界のグリーン発展を推進する重要な原動力の一つとなっている。2024年には、太陽光発電が初めて世界の電力消費の10%に達した。中国の分散型太陽光発電産業も近年急成長を遂げており、24年末時点で累計導入容量は3億7000万キロワット(kW)に達し、中国のエネルギートランスフォーメーションと「カーボンピーク・カーボンニュートラル」の目標達成を支える重要な力となっている。分散型太陽光発電が価格競争力を持つ市場フェーズに入るにつれ、その世界的な爆発的増加には、科学的で統一された国際技術規格が急務となっていた。

 今回の国際標準は、上海交通大学および華能江蘇総合エネルギーサービス有限公司の専門家が主導し、ドイツ、アメリカ、フランス、日本など14カ国の専門家とともに4年かけて共同で策定された。

 
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