2025年07月28日-07月31日
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「魚の顔認証」で水環境を監視

2025年07月30日

 中国北京市では、重要な水域に魚類オンライン監視統合システムを構築し、5G通信と人工知能(AI)技術を融合させ、水中の魚類個体群の状況をリアルタイムで把握している。人民網が伝えた。

 北京市生態環境保護科学研究院の夏天翔院長は、「従来の魚類モニタリングは人が網で魚を捕り、定期的に監視するというのが主なやり方で、これでは場所や時間に制約があり、効率も悪かった。この課題を解決するため、北京市生態環境局の指導の下、当研究院は魚類オンライン監視統合システムを開発し、特定の水域での『魚の人口調査』を実現した。私たちは親しみを込めて『魚の顔認証システム』と呼んでいる」と述べた。

 同システムは5G通信とAI技術を融合し、水中全視点高解像度カメラ、リアルタイム画像伝送プラットフォーム、魚類スマート認証モジュールなどで構成されており、魚類の連続的なオンライン観測と認証を実現している。

 夏氏は、「このシステムにより、特定の水域を全天候・24時間のリアルタイム監視が可能になり、魚の個体数を把握できるようになっただけでなく、リアルタイムで種類も識別できるようになった。これらのデータは、北京の水環境の質や水域の生物多様性を示す指標にもなる。『魚の顔認証システム』は水域にある生態系の『聴診器』のようなものだ」と説明した。

 現在、同システムは永定河、北運河、潮白河、大清河の水系で運用されている。現在のシステムは第2世代に当たり、水域生態系のスマート監視レベルが向上している。今後は、同システムと魚類のマイクロハビタット(微小生息場所)を結び付け、魚類監視のモジュール化と標準化を実現し、データのさらなる活用を進め、北京市の水域生態環境保護と美しい河川湖沼建設を支援していくという。

(画像提供:人民網)

 
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