2025年08月01日-08月08日
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古い写真を8Kレベルで修復 画像復元大規模モデル「HYPIR」発表

2025年08月04日

 古い写真を素早くきれいに修復するにはどうすればいいのか。中国科学院深圳先進技術研究院は7月28日、画像復元大規模モデル「HYPIR」を発表した。同モデルは最速1.7秒で1枚の写真を復元でき、8Kレベルのディテール生成を実現。文化遺産の保護、映像資料の修復、さらには科学研究や医療分野など、幅広い活用が期待されている。中央テレビニュースが伝えた。

 毛並みや輪郭が不鮮明で、背景にノイズが目立つライオンの画像も、このモデルを使えばわずか1秒ほどで高精細かつディテール豊かな画像へと修復される。

 同研究院デジタル研究所の董超研究員は、「単にシャープ化するだけなら、写っている毛並みが元のままで、新しい毛は現れてこない。しかしこのモデルでは、シャープ化に加えて、まるで新しい毛が補完されるような復元が実現している。元の画像の特徴を保持しながら、鮮明なディテールを再現できるのが最大の難しさであり、強みだ」と説明した。

 同モデルはすでに3回のバージョンアップを経ている。従来の画像編集ソフトのように細部を手作業で補正する必要がなく、短時間で4Kや8Kレベルの高画質で復元できる。また「テキストから画像を生成する」方式とは異なり、大量の画像データによる学習と独自のアルゴリズムに基づいているため、より正確でリアルなディテールを再現できるという。

 董氏は、「最新の大規模モデルやマルチモーダル大規模モデルを取り入れ、過去10年間に蓄積した画像復元技術を統合し、実際の劣化をシミュレーションすることで、古い写真も鮮明に復元できるようになった。将来的には古い映画のような貴重な歴史資料も高精細で再現できるだろう。他にも顕微鏡画像や医療画像、水中画像なども、より鮮明にすることができる」と述べた。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

深圳先進技術研究院(中国科学院傘下の研究所)
 
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