中国海洋石油集団深圳分公司が開発した2トン級電動垂直離着陸航空機(eVTOL)「凱瑞鴎」が、海上石油プラットフォームへの物資輸送飛行を成功させた。中国新聞社が伝えた。
今回の試験飛行は、中国海油が中信海洋ヘリコプター股份有限公司、上海峰飛航空科技有限公司(以下「峰飛航空」)と共同で実施した。使用機材の「凱瑞鴎」は、新鮮な果物や緊急医薬品などの物資を積載し、深圳の陸上離着陸地点から離陸後、58分間にわたる海域横断飛行を行い、海岸線から150キロ離れた恵州19-3プラットフォームに着陸し、輸送任務を無事に完了した。
中国海油深圳分公司協調部サブマネージャーの任永怡氏は、「今回の試験飛行では、革新的な航空技術、成熟した運用経験、そして実際の海上作業ニーズを深く融合させ、『研究開発+運用+シナリオ』という低空応用におけるクローズドループを形成し、海陸間の長距離低空緊急物資輸送、海上施設の巡視、漁船の妨害対策などの新たなブレークスルーを実現した。これにより、『低空経済』(低空域飛行活動による経済形態)技術が従来のエネルギー産業に与える巨大な可能性が示された」と説明した。
「凱瑞鴎」は複合翼構造を採用。航続距離は200キロ、最高時速200キロ、積載能力400キロに及ぶ。峰飛航空の謝嘉上級副総裁は、「海上プラットフォームの限られた離着陸スペースに対応するため、凱瑞鴎は垂直離着陸、ホバリング、長距離海上飛行といった重要試験項目を順調に完了し、大型eVTOLが海洋石油産業の作業現場における技術的な実現可能性と運航の信頼性を十分に検証した」と述べた。

(画像提供:人民網)