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グリーン化・スマート化へ向かう寧波舟山港

2025年08月14日

 中国浙江省の寧波舟山港梅山港エリアでは連日、林立するタワークレーンの間をコンテナトレーラーが行き交っている。世界有数の貨物取扱港では現在、スマート化・グリーン港湾建設が進んでいる。中国新聞網が伝えた。

 浙江省初の女性ガントリークレーン運転士である李麗さんは、「以前は高さ十数メートルにある運転室に登り、身を乗り出して手動操作していた。当時は体力と持久力の勝負だったが、自動化の時代では細やかさ、集中力、そして操作の腕が問われる。遠隔操作のガントリークレーンは、パソコン画面の前に座って作業をしており、巧みな力加減で35トンの巨大コンテナを動かしている」と語った。

 自動化プログラム、赤外線スキャン、そして複数のカメラが伝送する多角度のリアルタイム映像を活用し、李さんは一人で5台の遠隔ガントリークレーンを自在に操ることができる。新技術はこの3年間近くで港に新しい変化をもたらし、女性運転士の数も着実に増加してきた。現在、寧波舟山港のガントリークレーン女性運転士は10人以上に拡大している。

 梅山港エリアは、世界最大規模の自動化作業設備群を備えるだけでなく、浙江省初の「グリーン電力港湾」にもなっている。「自家消費、余剰送電」というモデルを採用し、今年6月末には5基目の風力発電機が系統連系に成功したことにより、浙江省初の「グリーン電力港湾」が全面的に稼働した。年間発電量は約5600万キロワット時(kWh)、年間二酸化炭素削減量は約2万2000トンと見込まれている。現在までの累計グリーン電力発電量は4000万kWhを超え、港エリアでの消費率は65%を超えている。

(画像提供:人民網)

 
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