中国製のソーラーファン付き帽子が人気となり、各地の企業では50万個以上の注文が入り、生産が追いつかない状態になっている。一見すると普通の帽子に見えるこの商品には、フレキシブルソーラーパネルやミニファン、スマートセンサーなどが搭載されており、炎天下で使うと、首元を風で涼しくしてくれる暑さ対策グッズとなっている。人民日報が伝えた。
中国でも今年の夏は異例の暑さとなっており、対策グッズの人気が高まっている。ファン付き帽子は、特に画期的なテクノロジーが採用されているわけではなく、比較的成熟したフレキシブルソーラーパネルやミニファン、センサー技術などを組み合わせて、帽子に搭載しているだけだ。ただし、こうした「日用品のテクノロジー化」により、元々あった暑さ対策グッズに新たな活力が吹き込まれているのも事実だ。
他にも新商品が続々と誕生している。ハンディファンやグラフェン素材の冷却シート、スマートウェアラブルエアコン、ネッククーラーなどは、テクノロジーや新材料、新デザインが既存の日用品に採用され、機能のアップデートを通じて、消費者の悩みを効果的に解決している。
イノベーションは「ハイレベル、精密、先端的」な分野に限られているのではなく、さまざまな要素を組み合わせることで、ニーズを満たし、快適度を高めることが可能になる。これらの製品は、こうした考えに沿ったものと言えよう。

(画像提供:人民網)