2025年08月18日-08月22日
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リチウム電池のエネルギー密度と航続性能を2~3倍に向上

2025年08月19日

 天津大学の研究チームがこのほど、従来型リチウムイオン電池におけるエネルギー密度と性能の限界を突破し、エネルギー密度が600ワット時/キログラム(Wh/kg)を超えるソフトパックセルと、480Wh/kgのモジュール電池を開発した。これらの性能指標は、既存のリチウムイオン電池と比べてエネルギー密度および航続性能を2~3倍向上させている。新華社が伝えた。

 天津大学の研究チームは、協力機関とともに高エネルギー金属リチウム電池用電解液の「非局在化」という設計理念を初めて提案。従来の電解液設計が依存してきた溶媒和構造を打ち破り、エネルギー密度と総合性能の双方を向上させた。この成果は8月13日付の国際学術誌「ネイチャー」に掲載された。

 チーム責任者で、天津大学材料学院の胡文彬教授は、「このイノベーションにより、高エネルギー密度電池『Battery600』の性能目標を達成するとともに、高エネルギー密度電池パック『Pack480』のスケーラビリティも実現し、将来のリチウム金属電池の応用に重要な基盤を築いた」と説明した。

 チームは現在、天津大学国家エネルギー貯蔵技術産学融合イノベーションプラットフォームや貴金属機能材料全国重点実験室などのプラットフォームを活用し、関連成果の技術移転と応用検証を積極的に進めている。すでに高エネルギー金属リチウム電池のパイロット生産ラインを構築し、中国国内の3種類の超小型全電動無人航空機への応用に成功し、既存電池と比べて航続時間を2.8倍に延ばしている。

天津大学
 
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