人型ロボットを主体とする総合競技大会「2025世界人型ロボット運動会」が8月14日から17日まで、北京の国家スピードスケート館(アイスリボン)で開催された。今大会は北京市政府、中央広播電視総台、世界ロボット協力組織、アジア太平洋ロボカップ国際理事会が共催し、世界16カ国・地域から280チーム、500体を超えるロボット選手が参加し、「知で未来に挑む」をテーマとした科学技術の祭典を繰り広げた。人民網が伝えた。
人型ロボットは100メートル走、走り高跳び、5対5サッカーなどの種目で競い合った。演技種目には集団舞踊や自由体操、シナリオ種目にはホテルや病院の場面設定があり、さらにキックボクシングや卓球といった周辺種目も行われた。
走り高跳びでは、人型ロボット「星動L7」が95.641cmで金メダルを獲得。100メートル障害では、「宇樹G1」が33.71秒で優勝した。
競技だけではなく、科学技術と文化、生活の融合も見られた。開幕式では伝統演劇ロボットと子役俳優が「穆桂英挂帥」を歌い上げ、集団舞踊競技では北京舞踊学院と湖北光谷東智合同チームが「秦俑魂」を演じた。会場脇のロボットキャンプでは、人々がペット型ロボットと記念撮影し、ロボットが淹れるコーヒーを味わい、笑い声が絶えなかった。
今回の大会に参加したチームのエンジニアの平均年齢は26歳で、最年少はわずか14歳だった。70校から計192チームが出場資格を獲得し、その中には3つの中学・高校生チームも含まれていた。出場したある学生は「参加すること自体が成功であり、転倒と立ち上がりの一つ一つが貴重な経験」だと語った。


(画像提供:人民網)