2025年09月01日-09月05日
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中国の宇宙ステーション、軌道上での宇宙生命科学実験を完了

2025年09月01日

 中国の宇宙貨物船「天舟9号」が7月15日、23点の科学実験物資を搭載して中国の宇宙ステーションに向かい、軌道上での実験を開始した。1カ月余りが経過し、3つの宇宙生命科学実験が軌道上での実験を完了した。科技日報が伝えた。

 中国科学院宇宙応用工学・技術センターは8月25日、骨格筋前駆細胞や肝細胞、脳オルガノイドチップなど3つの生命科学実験プロジェクトが、自動培養、軌道上投薬、顕微イメージング、試料固定といった一連の操作を行い、軌道上での実験が完了したと明らかにした。現在、宇宙飛行士の協力の下、軌道上でのサンプリングと試料保存が行われており、試料は軌道上で低温保存されている。これらの試料は今年下半期に有人宇宙船で地上に帰還し、研究が行われる予定である。

 最新の軌道上での実験の結果、宇宙の微小重力環境では細胞による核酸医薬の取り込み効率が顕著に向上し、疾患関連タンパク質の発現レベルが急速に低下する傾向が見られた。この治療効果は地上環境での対照実験を大きく上回るという。

「微小重力環境下における核酸脂質ナノキャリアの生物学的機能研究」の初期成果は、核酸医薬が宇宙において潜在的な応用価値を持つことを物語っている。これは、微小重力環境が地上では効果が限定的な疾患に対する新たな生物学的介入手段や薬剤を探索する上で、理想的な実験条件となり得ることを意味している。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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