2025年09月01日-09月05日
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世界最大規模の26MW洋上風力発電機、吊り上げ作業を完了

2025年09月03日

 中国が独自の知的財産権を持つ世界最大規模の26メガワット(MW)級洋上風力発電機が8月30日、山東省東営市で吊り上げ作業を終えた。重さ600トン級のナセルが高さ100メートルの上空で、ミリ単位の精密な接合を実現した。中央テレビ網が伝えた。

 今回吊り上げられた26MW級洋上風力発電機は、3万点を超える部品で構成され、ハブ中心部の高さは50階建て以上の建物に相当する。ロータ受風面積は7万7000平方メートルで、現在、単体容量が世界最大規模、ブレード直径が最長規模の洋上風力発電機であり、設計から製造までの国産化を実現した。

 東方電気風電股份有限公司の現場責任者である胡孫濤氏は、「発電機の吊り上げが終わった次の段階では、静的および動的な試験調整を行い、最後に送電網への接続を完了させる。接続後の年間発電量は1億キロワット時(kWh)で、5万5000世帯分の年間電力需要をまかなうことができる」と述べた。

 この発電機は、完全密閉構造による耐塩害設計を採用しており、海上で25年間使用できる耐久性を確保。風車が1回転するごとに62kWhを発電し、1基の年間発電量は小型風力発電所に匹敵するという。

 データによると、今年上半期における中国の洋上風力発電の累計送電網接続容量は4420万kWで、世界全体の半分以上を占めている。2030年までには、東部沿海地域の電力需要の約10%を洋上風力発電がまかなう見込みだ。

(画像提供:人民網)

 
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