中国北京市初の人工知能(AI)サーバー「ダークファクトリー(人がほぼ介在しない工場)」が、年内に運用開始する見込みだ。高度な自動化・スマート化生産方式を採用することにより、「消灯中の操業」を可能にし、スマート製造とAIの融合という重要な一歩を踏み出している。中国新聞網が伝えた。
北京経済技術開発区管理委員会の劉力副主任は4日に行われた発表会で、「北京経済技術開発区は『一模一案(モデルごとに個別対応)』『一業一策(業種ごとに個別施策)』を推進メカニズムとし、『要素・産業・プラットフォーム・シーン・エコ』の5つの支援システムを体系的に構築し、都市全域を対象にしたAIシティの構築を全力で進めている。AIサーバーの『ダークファクトリー』は経済技術開発区の『産業の牽引』戦略に焦点を当てた重要成果の1つだ」と述べた。
劉氏はさらに、「北京経済技術開発区は高性能AI、AIソフトウェア、AIデータ、AIハードウェアなど、コア競争分野の事業展開に力を入れている」と強調した。同工場は市内初のAIサーバー製造に特化した「ダークファクトリー」として、完全自動化生産ラインとスマート調整システムを活用し、資材の運搬から組立・テストまでの全プロセスで無人化を実現し、生産効率と製品の一致性を大幅に向上させるという。年間生産額は100億元(1元=約21円)規模に達する見込みだ。