自動運転技術の開発を手がける文遠知行(ウィーライド)が開発した自動運転ミニバスは、ハンドルやアクセルがないものの、都市の複雑な道路状況に臨機応変に対応でき、広東省の広州市や横琴島、シンガポールなど中国内外30都市で、テストや商用利用が展開されている。人民網が伝えた。
同社は広州に拠点を持ち、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)に立脚し、自動運転タクシー、ミニバス、トラック、清掃車、および先進運転支援システムなどのラインナップを持つ。先進センサーや計算プラットフォームを活用して、全天候型の自動運転レベル4(限定された条件下で全ての運転操作がシステムで自動化されるレベル)を実現し、無事故運転総距離は1千万キロに達している。
同社は2024年から、海外進出を加速させ、ウーバー(Uber)やルノーといった企業と提携を進めている。シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサでは、自動運転ミニバスが導入され、東南アジア初の完全自動運転が実現している。欧州ではルノーグループと提携し、市場プロジェクトを進め、都市におけるスマート交通のアップデートをバックアップしている。また、アラブ首長国連邦やフランスなどでは、技術の標準制定やローカライズ化が積極的に進められている。
現時点で、文遠知行の製品やサービスは、世界11カ国、約30都市をカバーしている。

(画像提供:人民網)