世界知的所有権機関(WIPO)は16日、各国・地域のイノベーション能力を評価した「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2025」を発表した。トップ5はスイス、スウェーデン、米国、韓国、シンガポールの順で、中国が10位となり、初めてトップ10に入った。中国新聞網が伝えた。
同インデックスによると、中国やインド、トルコ、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどが順位を上げた。
地域別では、東南アジアや東アジア、オセアニアが世界のイノベーションの原動力となっており、同地域から6カ国・地域が世界トップ25に入った。韓国とシンガポールは、企業の研究開発、教育、イノベーションインフラで優位性を示した。中国は中所得国・地域で上位となり、研究開発費やハイテク輸出、イノベーション成果が際立った。日本(12位)と香港(15位)も順位を上げ、オーストラリア(22位)は1つ順位を上げた。
イノベーション・クラスターの集中化も進んでおり、世界トップ100のイノベーション・クラスターのうち中国が24のクラスターを有していた。
同インデックスでは、ロボット技術とコネクティビティ技術が引き続き大きく成長し、高速鉄道網(25年の新規指標)の拡大が進んでいることも示された。その一方で、ロボットと電気自動車の導入は明らかに減速している。