11月2日に開かれた第10回世界媽祖文化フォーラムで、中国初の海上風・波浪観測衛星が「媽祖号」と命名された。中国新聞網が伝えた。
同衛星は2027年に打ち上げ予定で、海上風・波浪状況をリアルタイムで監視し、海洋・気象予報の実施、海洋資源の開発促進、海洋防災・減災対策への技術支援を目的としている。
媽祖(まそ)は実在する人物が神格化されたもので、本名は林黙といい、北宋時代の建隆元年(960年)に福建省莆田市の湄洲島で生まれた。生涯にわたり善行を積み、民を救済したことで広く敬われた。雍熙4年(987年)に海難救助の最中に命を落とし、その徳を偲んだ人々が祠を建てて祀り、「媽祖」と呼ぶようになり、海上の女神として信仰されている。
自然資源部(省)国家衛星海洋応用センターの林明森前主任は、「媽祖精神の核心は徳を立て、善を行い、大いなる愛を示すことであり、海洋分野では特に海上救助に現れている。海洋衛星は高精度・高速・広域・全方位という特長を持ち、多様な要素を同時に観測できるため、海洋防災・減災において重要な役割を果たす」と語った。
今年7月、中国気象局は「2025世界人工知能大会」で、国民向けの早期警報に関するソリューション「媽祖(MAZU)」構想を発表した。「MAZU」という名称の4文字は、それぞれ多災害(Multi-hazard)、警報(Alert)、格差ゼロ(Zero-gap)、普遍性(Universal)の頭文字に対応している。