2025年12月01日-12月05日
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転換期を迎える中国のスマート製造 投資規模は世界3位を維持

2025年12月05日

 2025年第1~3四半期(1~9月)、中国の全産業における対外直接投資額は前年同期比4.4%増の9236億8000万元(1元=約22円)となった。国際環境が変化する中でも、対外直接投資は増加しており、投資規模は世界3位となっている。また、中国企業の海外工場建設は、151カ国・地域に広がっている。中央テレビニュースが伝えた。

 広東省広州市のタブレットメーカーがこのほど、135インチの大型タッチスクリーンを搭載したLED製品を発売した。超大型タッチスクリーンは、以前は課題が多かったが、同社の技術担当者は点検ロボット犬を参考にしてLiDAR(ライダー)を用いたタッチ設計を採用し、空間操作を利用した新しい操作方式を導入した。

 同社は現在、22カ国に業務チームを置き、販売前のサポートなどを担当しているほか、技術支援の担当者も配置し、8カ国に子会社を設立している。2024年の海外業務売上高は16.8%増の43億5000万元となった。

 同社の海外売上が伸びている背景には、グローバルな産業分業があるとみられている。現在、同社は世界に35カ所以上の製造工場を持ち、「1カ所で試作し、各地で量産する」という方式により、中国国内で確立した生産工程を海外工場にも適用している。

 中国企業の海外進出は現在、転換期にあり、製品輸出から技術やソリューションの提供へ移行する動きがみられる。2024年末時点で、中国の企業・機関が海外に設立した企業は5万社を超え、年間平均200万人以上の雇用を創出しているという。

 
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