ロボットがずらり並ぶ「巨大ショールーム」 済南にオープン
2025年12月11日
コーヒーロボットが注文に合わせて飲み物を提供し、清掃ロボットが設定されたルートに沿って作業を行い、五目並べロボットが来場者と対戦するそばで、書道ロボットが落ち着いた様子で筆を走らせる......。中国山東省済南市に新しくオープンした「未来予見」ロボット総合サービスセンターでは、こうした光景が繰り広げられ、数多くの市民が体験に訪れている。中国新聞網が伝えた。
同センターには、中国を代表するロボットブランド約40社の製品数百種類が一堂に集まっており、「ロボットの巨大ショールーム」の様相を呈している。センター内には産業用ロボットアームから業務用調理ロボット、子供向けプログラミングロボット、家庭用見守りロボットまで、さまざまな製品がずらりと並んでいる。
センターの責任者である魏来氏は、「開業から1週間が経過したが、人々の反応は非常にはっきりしている。現在最も注文が多いのは家庭用見守りロボットだ。価格は数百元（1元＝約22円）から数万元までと幅広く、購入したロボットはそのまま持ち帰ることができる」と説明した。
魏氏によると、同センターは他地域のロボット専門店とは異なり、中国北部で初めて『全商品カテゴリー・ワンストップサービス』を実現した。産業用、業務用、家庭用の3分野をカバーし、産業用ロボットアームや、調理、清掃、子供向けプログラミング、見守りロボットなど幅広い製品を揃えている。山東省とその周辺地域は産業基盤が強固で、生産ラインの高度化需要が旺盛なため、センターでは産業用ロボットが主力製品となっている。
魏氏はさらに、「将来的には、自律判断機能や人とロボットのインタラクション技術がさらに成熟すれば、ロボットが料理や育児、清掃などを担えるようになり、人々を煩雑な家事から解放することができる。技術の進化に伴い、ロボットのオフライン体験店舗は今後も増加し、ロボットの大規模商用化の可能性がさらに広がるだろう」との見方を示した。
現在、中国各地ではロボットのオフライン体験店舗の開設が相次いでおり、北京ではエンボディドAIロボット店が、深圳ではロボット6S店が、武漢では人型ロボット7S店がそれぞれオープンしている。
（画像提供：人民網）
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