中国などが提案した「海洋エネルギー変換システム標準体系およびロードマップ」がこのほど、国際電気標準会議（IEC）で採択された。米国やカナダ、英国、インド、イタリア、スウェーデンなどの国から支持を得ており、新型エネルギー分野における国際標準となる。環球時報が伝えた。
同標準体系は、海洋エネルギー変換システムの技術ルート、適用状況、産業の発展段階を踏まえ、既存の国際標準における不足点や未整備領域を整理し、今後の標準化に向けた計画案と標準リスト、優先領域、実施の道筋を提示することを目的としている。将来の国際標準策定における参照文書としても位置付けられている。
今回の採択により、中国の海洋エネルギー分野における国際標準化活動が進むとみられている。
海洋エネルギーは再生可能で、分布が広く、汚染が少ないとされる。発表によると、中国では近年、海洋エネルギーの技術開発と実証が進み、メガワット級の浮体式波力発電装置を建設したほか、メガワット級の潮流発電プロジェクトを系統連系して8年以上運転しているという。