中国第42次南極観測に参加している「雪竜号」と「雪竜2号」がこのほど、中山基地で物資の陸揚げと人員の上陸作業を完了した。新華社が伝えた。
観測隊および国家衛星海洋応用センターによると、氷況が複雑な海域での航行判断には、海洋監視・監測衛星による観測データが活用されたという。中国では、海色観測、海洋力学観測、海洋監視・監測の三系列からなる海洋観測衛星が運用されており、現在は計11機が軌道上で観測を行っている。
海洋監視・監測衛星は現在3機が運用されている。マイクロ波センサーを用いることで、雲や霧、夜間などの条件下でも海面や氷況の把握が可能だという。これらのデータは、砕氷船の航路選定や、海域における船舶の動向把握などに利用されている。
また、クロロフィル濃度や海面水温などのデータは、漁業関連の情報分析にも活用されているという。現在、「海洋一号C」「海洋一号D」「海洋一号E」の3機による観測体制が構築されており、地球規模および中国近海を対象とした定常的な観測が行われている。
海洋力学観測衛星は現在5機が運用されている。海面高度、海上風、海面水温、波高などの物理量を同時に観測することができ、海洋環境の把握に利用されている。
2025年には、中国初となる海洋塩分観測衛星が運用を開始し、衛星による海水塩分観測が可能になった。今後は新たな衛星の打ち上げにより、観測体制の更新が計画されている。
国家衛星海洋応用センターによると、これらの海洋観測衛星から得られたデータは、すでに複数の分野で利用されているという。

(画像提供:人民網)