南方電網深圳電力供給局は13日、試験運用中の充電スタンドにおいて、新エネルギー車から電力系統へ放電した電力の売電分について、料金精算を完了したと明らかにした。深圳で双方向充放電(V2G)による精算が初めて行われたことになる。新華社が伝えた。
ある新エネルギー車オーナーは今回、約15元(1元=約23円)の収益を得た。これは1カ月前に、電力需要のピーク時間帯に合わせて約20キロワット時(kWh)の電力を電力網へ放電した分の収益だ。ユーザーは、「政策の内容を知ってから実際に充電ケーブルで車から放電し、電力系統へ送れるようになるまでを経験して、新エネルギー車は快適に移動できるだけでなく、収益も得られるのだと実感した。今後は車の利用と経済的メリットの両立をよりうまく図りたい」と語った。
広東省発展・改革委員会は昨年、新エネルギー車から電力網への放電価格に関する回答を出し、「放電価格はピーク・平常時・オフピークの価格制度を採用し、1kWh当たり0.453元に所定の係数を乗じて算出する」と明確にした。南方電網深圳電力供給局は、V2G専用の電力料金体系と精算モデルを構築し、時間帯別課金計算式を差別化した。これにより、重要月およびその他の月の高温日において、ピーク・平常時・オフピーク時間帯の電力量を課金することで、新エネルギー車を「分散型の蓄電ユニット」として電力系統の調整に活用する価値を定量化した。
深圳は、中国国内でいち早くV2Gを大規模応用した試験都市の一つとなった。南方電網深圳電力供給局の関係者は、「V2Gは急速に増加する新エネルギー車保有台数と配電網の負荷能力との矛盾を解決する革新的なソリューションを提供している。価格によるインセンティブを用いて、オフピーク時に充電しピーク時に放電するよう誘導することで、新エネルギー車の『移動型エネルギー貯蔵』としてのポテンシャルを引き出し、局所的な電力供給圧力を緩和できる。今後はV2Gの大規模応用をさらに深化させ、新型電力システムの構築を支えていく方針だ」と述べた。