2026年01月19日-01月23日
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宙返りから工場勤務まで-2025年、人型ロボットはどこまで人間に近づいたのか

2026年01月22日

 2025年、「エンボディドAI」は先見性のある未来産業として、「第15次五カ年計画(2026-30年)」の提案に盛り込まれた。中央テレビニュースが伝えた。

 簡単に言うと、エンボディドAIとは物理的な身体を持つAIを指し、思考するだけでなく、自律的に行動することができる。

 2025年の初めには、まだぎこちない動きを見せていた人型ロボットだったが、年末には難度の高い前方宙返りができるようになるなど、わずか1年の間に驚異の進歩を遂げた。

 宇樹科技(Unitree Robotics)の高遠氏は、「この汎用人型ロボットは滞空時間がとても長い。瞬間的に、非常に強い力で飛び上がり、手や膝を使った三点支持をすることなく、2本の足だけで着地することができる。この難度は非常に高い」と語っている。

 ロボットの滑らかな動きや安定性の向上を実現しているのは、複雑なモーションコントロールアルゴリズムだ。簡単に言うと、それは「人間の小脳」に当たる。

 2025年12月、この汎用人型ロボットは、身体能力の限界に挑戦した。高性能固体動力電池や、自在に曲がる29の関節が搭載され、最大トルクは450Nm。総合身体能力は90%の成人男性を上回っている。簡単に言うと、トルクが大きいほど、自由度が高く、力が強いほど、動きも滑らかになる。

 ソフトウェアのアルゴリズムから、ハードウェアの電気モーター、減速器、モーションコントローラーに至るまで、全てを独自開発するというのが、企業がコア競争力を構築するためのアプローチとなっている。

 企業の独自開発意欲を掻き立てているのは、強力な技術的サポートだ。2025年、器用なロボットハンドや重要な関節、減速器、レーダーといったキーテクノロジーは、月単位、ひいては週単位でアップデートされた。整備された産業チェーンやサプライチェーンも、技術のアップデートや大規模応用をバックアップした。

 衆擎機器人(EngineAI)の創業者兼最高経営責任者(CEO)である趙同陽氏は、「約半分の部品を、半径約10キロ以内で調達することができる。また、80%の部品は40キロ以内で調達することができる。上から下までの全ての部品は、急ぎの場合、当日に行って、そこで待ち、基本的にその日に受け取ることができる」と述べた。

 実際のシーンにおいて、ロボットは成長と進化を続けている。そうした工業用人型ロボットはすでに、複数の新エネ車工場の生産ラインで活躍するようになっている。

 優必選科技(UBTECH)の譚旻最高ブランド責任者(CBO)は、「各新エネ車は出荷される時、テストを行うスタッフは、充電ポールの充電口を手に取り、車のバックドアを開け、テスターまたは充電ポールと接続し、テスト対象の部品の合否を確かめる作業を行う」と説明する。

 同じことを何度も繰り返す単純作業ではあるが、危険が伴うこの作業をロボットが担うようになり、工業分野でその価値を発揮している。現時点で、こうしたロボットはすでに、組み立て作業や品質検査の実技訓練を受けており、生産効率は人間の30~40%に達している。

 社会における応用シーンを見てみると、医療から介護、リハビリ、エネルギー探査、緊急時災害救助に至るまで、ロボットは現在、急ピッチで実技訓練を受けている。そして多種多様なロボットが、数多くの業界を活性化している。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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