中国科学院と中国工程院が主催し、両院の院士(アカデミー会員)による投票で選出された「2025年中国科学技術進展ニュースTOP10」および「2025年世界科学技術進展ニュースTOP10」が26日、北京で発表された。人民日報が伝えた。
2025年中国科学技術進展ニュースTOP10は以下の通り。
・中国の「人工太陽」EASTが「1億度・1000秒」の世界記録を達成。
・深度求索(DeepSeek)社が中国発のAIをリリース。
・トリウム溶融塩炉が完成し、中国の原子力技術が進展。
・中国の肝がん予測システムが「ネイチャー」誌の表紙を飾る。
・高性能侵襲型ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)システムである「北脳1号」が初のワイヤレス人体完全埋め込みを完了。
・パーキンソン病の新たな標的と新薬候補を発見。
・超伝導量子コンピューター・プロトタイプ「祖沖之3号」が登場。
・中国の科学者が新型の水素製造技術の開発に成功。
・「黒土の穀倉地帯」科学技術プロジェクトにおいて、黒土全域保護技術が重要なブレイクスルーを達成。
2025年世界科学技術進展ニュースTOP10は以下の通り。
・BMI技術により、患者が初めて感情を伴った会話・歌唱を実現し、思考がリアルタイムで言語変換可能に。
・「電子・光子・量子」統合チップシステムが誕生。
・史上最大規模のブラックホール合体事象を観測し、ブラックホール形成モデルに課題を突き付ける。
・これまでに観測された中で最高エネルギーのニュートリノ(従来の20倍)を発見。
・肉眼で確認できる初の「タイムクリスタル(時間結晶)」が登場。
・遺伝子組み換え豚の臓器移植における生存時間の記録更新。
・地上望遠鏡が130億年前の宇宙信号を初めて検出。
・これまでで最大規模の宇宙地図が完成。
・最大規模の脳「マップ」が大量のニューロンとその活動を詳細に記述。
・「DeepMind(ディープマインド)」社が、AIのテストスコアが国際数学オリンピックの金メダル水準に達したと発表。
中国の全国政協委員であり、中国科学院東北地理・農業生態研究所の姜明所長は、「今回選出された中国の科学技術進展ニュースには3つの大きな特徴がある。第一に、世界の科学技術の最前線を見据えている。例えば、『人工太陽』EASTの世界記録、DeepSeekによる中国のAIなどだ。第二に、国家の重要ニーズに対応している。例えば、『黒土の穀倉地帯』技術の突破、6G無線通信の建設などだ。第三に、人々の生命と健康に向けられている。例えば、パーキンソン病候補新薬の開発、肝がん予測システムの研究開発などだ。これらのニュースは、一般市民と科学技術界の双方が注目するホットな話題だ」と述べた。