中国国家自然科学基金委員会は3月27日、2025中関村フォーラム年次総会の開幕式で2024年度の「中国の科学的進展トップ10」を発表した。新華社が伝えた。
今回発表された「中国の科学的進展トップ10」は数学・物理・天文学・情報科学、化学・材料・エネルギー、地球環境、生命医学などの科学分野に分布している。
(1)「月探査機『嫦娥6号』のサンプルリターンが月の裏側における28億年前の火山活動を解明」
(2)「大規模光計算チップによるインテリジェントな推論と訓練の実現」
(3)「単アミン系神経伝達物質の輸送メカニズムおよび関連する精神疾患治療薬の調節機構の解明」
(4)「原子レベルの特性スケールと再構成可能な光周波数フェーズドアレイを持つナノレーザーの実現」
(5)「スピン超固体における巨大磁気カロリック効果と極低温冷却の新たなメカニズムの発見」
(6)「他家CAR-T細胞療法による自己免疫疾患の治療」
(7)「余分なX染色体が男性の生殖細胞の発達に及ぼす多次元的影響」
(8)「凝縮系物質における重力子モードの実験的発見」
(9)「高エネルギー変換効率を有するアクチニド系放射線発電型マイクロ原子力電池の開発」
(10)「超大質量ブラックホールがホスト銀河の形成・進化に与える重要な証拠の発見」
同委員会の竇賢康主任は「中国の科学的進展トップ10の選出は2005年から20回行われている。中国の基礎研究における重要な進展を広く伝え、科学技術者の研究意欲を高め、さらには社会全体が基礎研究に対する理解、関心、支援の促進を目的としている」と説明した。
今回は、関連分野の専門家・学者約140人が700を超える基礎研究成果の中から31件を選出し、中国科学院・中国工程院の院士(アカデミー会員)440人以上を含む2700人以上の専門家・学者が、これらの31件に対して実名投票を行い、最終的に10件の重要科学研究成果が選ばれた。その後、国家自然科学基金委員会の諮問委員会による審議を経て、最終的なリストが決定した。