第二編 農業・農民支援と社会主義新農村建設の加速
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第六章 農民増収の道筋の開拓

 指導と支援の度合いを強め、農民の職業技能、収益能力を向上させる。あらゆる方法を尽くして農民増収のルートを開拓し、農民の収入の持続的かつ急速な成長を促進する。

第1節 家庭経営の収入増加を固める

 農産品価格保護制度を健全化し、重点食糧品種の最低買い上げ価格を徐々に引き上げ、大口農産品の臨時収儲政策を整える。農民による栽培養殖の最適化および生産経営水準、経済便益の向上を奨励する。農 業の産業化と新型農村合作組織の発展を通して、農産品加工・流通の付加価値による収益を農民に合理的に還元する。

 その土地に適した方法を用いて、特色ある効果的な農業を発展させ、農業景観や資源を利用して観光、レジャー、旅行など農村サービス業を発展させることにより、農 業機能の開拓における農民の収益を増加させる。

第2節 給与所得の増加

 農民向けの技能訓練サービスと職業情報サービスを強化し、労働力輸出の結合を行う。農村の余剰労働力の穏やかで秩序立った出稼ぎ移動を導く。都市部と農村部の労働者の対等な就業を促し、「農民工」と 都市部就業者の報酬基準の統一に取り組み、農民工の賃金水準を向上させる。

 県地域での非農業セクターの就業機会を増やし、農民の地元または周辺地域での就業移転を促進する。農民の起業による就業の牽引を後押しする。

 新農村建設と結び付け、「以工代振」(政府が農村・貧困地区でインフラ事業を行い、その報酬により同地区の住民を間接的に支援する政策)規模を拡大し、農村の労務収入を増加させる。

第3節 移転収入の大幅な増加

 農業補助制度を整備し、穀物栽培農家を対象とした直接補助制度を維持し、優良品種補助金および農耕機具購入補助金の実施を継続し、農業資材の総合補助に関する動的調整メカニズムを整える。

 新型農村の社会養老保険、基礎養老金を増やし、新型農村協力医療の補助基準、清算水準を引き上げ、農村の最低生活保障水準を高める。政策的農業保険を積極的に発展させ、農業保険費補助品種を増やして、対 象範囲を拡大させる。

 貧困扶助への投入を強化し、貧困扶助の基準を徐々に引き上げる。