第十三章 情報化水準の全面的向上
ブロードバンド、統合、安全、ユビキタスの次世代国家情報インフラの建設を加速させ、情報化と工業化のさらなる融合を推進し、経済社会各分野の情報化を推し進める。
第1節 次世代情報インフラの建設
次世代移動通信ネットワーク、次世代インターネット、デジタル放送ネットワーク、衛星通信など関連施設の建設を統一して計画し、超高速、大容量、高知能の国家幹線伝送ネットワークを構築する。
ブロードバンド無線都市の建設を促し、都市のファイバー・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)を推進し、農村地区のブロードバンドネットワークの構築を加速させ、ブロードバンドの普及率とアクセス速度を全面的に向上させる。
モノのインターネットに関するコア技術の研究開発と重要分野への応用に向けた試験的取り組みを推進する。
クラウドコンピューティングサービスのプラットフォーム構築を強化する。
放送業務と電気通信業務の双方向参入を重点とし、健全な法律、法規、基準を制定し、電気通信、ラジオ・テレビ放送、インターネットの3つのネットワークを統合する「三網融合」を実現し、ネットワークの連結および業務の統合を促進する。
第2節 経済社会情報化の加速
経済社会各分野の情報化を推進する。
Eコマース(電子商取引)を積極的に発展させ、中小企業向けのeコマースサービスを整備し、全社会に向けた信用サービス、オンライン決済、物流配送などのサポート体制の構築を推進する。
電子政府(electronic government)の構築に力を入れ、重要な政府情報システムの連結、情報共有、業務提携を推進し、オンライン行政審査、情報開示、オンライン投書・陳情、電子監察・監査システムを構築・整備する。
市場の管理監督、社会保障、医療・衛生などに関する重要情報システムの構築を強化し、地理、人口、法人、金融、税収、統計など基礎的な情報資源システムを整え、情報資源の統合を強化し、収集と公表を規範化し、社会化した総合的な開発・利用を強化する。
第3節 ネットワークと情報の安全保障の強化
ネットワークと情報の安全に関する法律・法規を健全化し、情報安全に関する基準制度および認証・認可制度を整備し、情報安全のランク分けによる保護やリスクアセスメントなどの制度を実施する。
安全で制御可能な重要ソフトウェア・ハードウェアの応用・試行・普及の推進を急ぎ、情報ネットワークの監視・管理におけるキャパシティービルディングを強化し、基礎情報ネットワークと重点情報システムの安全を確保する。
情報安全と機密保護に関するインフラ建設を推進し、情報安全・機密保護のための防護システムを構築する。
インターネットの管理を強化し、国のネットワークと情報の安全を確保する。