第七編 イノベーション駆動 「科教興国(科学技術と教育によって国を興す)」戦略と「人材強国」戦略の実施
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第二十九章 優秀な人材の育成

 人材強国戦略の実施に力を入れ、サービスの発展、人材優先、実用性本位、メカニズムの革新、ハイエンドによる牽引、全体的開発という指導方針を貫き、現代化に必要な各種人材チームの育成を強化し、これによって、経済発展パターンの転換加速と科学的発展の実現を人材面から保証する。

第1節 イノベーション型科学技術人材の育成

 科学技術イノベーション能力の向上、イノベーション型国家の建設を見据えて、ハイレベルなイノベーション型科学技術人材を重点とし、世界水準の科学者や科学技術分野のトップ人材、技術者、ハイレベルなイノベーションチームを生み出す。教育方式を刷新し、学生の科学的精神、創造的思考、イノベーション能力の育成に取り組む。実践的な育成を強化し、国の重大科学技術プロジェクトや重大事業、重点学科および重点科学研究基地、国際学術交流・協力プロジェクトをもって、ハイレベルなイノベーション型科学技術人材の育成基地を建設する。第一線のイノベーション人材と若手科学技術人材の育成を重視する。海外のハイレベルなイノベーション・起業人材を積極的に受け入れ、活用する。

第2節 各種人材チームのバランスの取れた発展

 設備製造、バイオ技術、新材料、航空宇宙、国際ビジネス、エネルギー資源、農業科学技術などの経済分野や教育、文化、政治・法律、医薬衛生などの社会分野で求められている専門人材の開発に力を入れ、共産党政府、企業の経営管理、専門技術、ハイレベル技能、農村の実用、社会活動などの分野における各種人材チームの構築を統一的に計画して推進し、人材の数、合理的な構成、全体的な資質、イノベーション能力の面で飛躍を実現し、経済社会の発展における人材面での多様なニーズに応える。

第3節 優秀な人材が能力を発揮できる環境づくり

 共産党の人材管理に関する原則を堅持する。政府の健全なマクロ管理、市場の効果的な配置、企業側の自主的な雇用、従業員側の自主的な選択による体制メカニズムを構築する。人材の業務目標責任制を確立する。人材管理部門の職能転換を推進し、行政行為を規範化し、雇用側の自主権を拡大し、実行する。国有企業と「事業単位」(公共の利益を目的として国家機関が運営またはその他の組織が国有資産を利用して運営する社会サービス組織で、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する)の人事制度改革を深く進める。人材管理体制と人材育成開発、評価発見、選抜採用、流動的配置と奨励保障制度などを刷新し、人材の尊重、優秀な人材が能力を発揮する上で必要な社会環境を整える。人材サービスと管理方式を改善し、国の重要な人材政策を実施し、重要な人材計画を着実に行い、人材事業の全面的な発展を進める。

表15 教育発展重点事業
(1) 人材推進計画の刷新
(2) 青年英才開発計画
(3) 企業経営管理人材の資質向上事業
(4) 資質の高い教育人材の養成事業
(5) 文化名家事業
(6) 全民健康衛生人材の保障事業
(7) 海外ハイレベル人材の導入計画
(8) 専門技術人材の知識更新事業
(9) 国家高技能人材の振興計画
(10) 現代農業人材の支援計画
(11) 辺境貧困地区、辺境民族地区、「革命老区(1920~40年代の革命根拠地地区)」の人材支援計画
(12) 大学卒業生の基層養成計画