第三十四章 基本医療衛生制度の完備

 基本の保障、末端の強化、メカニズムの構築といった必要性に基づき、財政投入を増やし、医薬衛生体制改革を掘り下げ、健全な医療衛生制度を構築し、医療衛生事業の発展を加速させ、基本医療衛生に対する国民のニーズを優先する。

第1節 公共衛生サービス制度づくりの強化

 重大疾病予防抑制など専門的な公共衛生サービスネットワークを整備する。一人当たりの基本的公共衛生サービス経費の基準を次第に引き上げ、国の基本的公共衛生サービスプロジェクトを拡大し、重要な公共衛生サービス特別プロジェクトを実施し、重大な感染病や慢性病、職業病、地方病、精神疾病を積極的に予防し、重大な突発的公共衛生事故に対する処置能力を高める。農村の医療救急ネットワークを逐次構築する。健康教育を普及させ、国民健康行動計画を実施する。公共の場での禁煙を全面的に推進する。都市部・農村部の70%以上の住民をカバーする電子健康記録(EHR)を実施する。妊産婦の死亡率を10万分の22に、乳児死亡率を12‰にそれぞれ引き下げる。

第2節 都市部・農村部における医療サービス体制づくりの強化

 県の医院を中心、郷鎮(村や町)の衛生院と村の衛生室を基盤とした農村3段階の医療衛生サービスネットワーク構築を強化し、コミュニティー衛生サービスを基礎とした新たな都市医療衛生サービス体制を充実化させ、新規医療衛生資源の重点を農村と都市コミュニティーに傾ける。末端医療衛生機関の総合改革に力を入れ、多数のルートによる保障メカニズムを構築することで、新しい運営メカニズムを確立する。全科の医師を重点とする末端医療衛生チームづくりを強化し、全科医師による基層部での長期的なサービスを奨励する政策を整備し、1万人当たりの医師数を2人まで増やす。レベル別の診療と双方向の転院に関する制度の普及に一層力を入れ、各種の都市医院および基層医療機関の分業協力の仕組みを構築する。地域衛生計画を充実化させ、社会資本による医療機関の設立を奨励・指導し、社会資本と外資による医療機関の設立に関する参入要件を緩和することで、医療事業運営の多元的な枠組みを構築する。

第3節 医療保障制度の健全化

 都市部と農村部をカバーする基本医療保障制度を健全化し、都市部就労者の基本医療保険制度、都市部住民の基本医療保険制度、新たな農村合作医療制度、都市部・農村部の医療救助制度をさらに整える。都市部住民の医療保険と新たな農村合作医療の一人当たりの資金調達額および保障水準を徐々に引き上げ、格差を縮める。都市部就労者の医療保険、都市部住民の医療保険、新農村合作医療の最高給付限度額および入院費給付比率を引き上げ、外来診療の統一的な計画を全面的に推進する。各種制度間の連携をしっかりと行い、経済資源を統合し、統一計画のレベルを徐々に高め、医療保険関係の移転接続および基本医療保険の加入者がほかの地域で医療を受けた場合の費用清算の実現を急ぐ。基本医療費の即時清算を全面的に推進し、支払い方法を刷新する。商業健康保険を積極的に発展させ、医療保険制度を充実化・補足する。

第4節 薬品供給保障体制の充実化

 国家基本薬品制度を基礎とした薬品供給保障体制を構築し充実させる。末端医療衛生機関は国家基本薬品制度を全面的に実施し、その他の医療衛生機関は全面的な配備と基本薬品の優先使用を着実に実現する。基本薬品リストの動態的な調整メカニズムを構築し、価格形成メカニズムと動態的調整メカニズムを整える。基本薬品の実質的な費用補助水準を引き上げる。薬品の生産管理を強化し、薬品の流通秩序を整え、薬品の集中購入と医療機関の合理的な薬品使用を規範する。

第5節 公立医院改革の積極的かつ着実な推進

 公立医院の公益性を維持し、行政機関と事業機関の分離、管理監督機関と執行機関の分離、医と薬の分離、営利性と非営利性の分離による効果的なあり方を積極的に模索する。近代的な医薬管理制度を推進し、科学的・合理的な雇用メカニズムおよび分配制度を構築する。公立医院の補償メカニズムを改革し、支払い方法に関する改革を積極的に推進する。会社を中心に公立医院の内部管理の見直しに力を入れ、サービスの流れを最適化し、診療行為を規範化し、医者と患者の関係を改善することで、受診の利便化を図る。登録医師が複数地点で診療を行える制度づくりを進め、「住院医師(住み込み医師、研修医レベル)」の規範化研修制度を確立する。医療関係者のモチベーション向上を重視する。

第6節 中国医学事業の支援

 中国医学と西洋医学を共に重視する方針を貫き、中国医学に基づく医療および予防・健康維持サービスを発展させ、中国医学の伝承と革新を推進し、民族医薬の発展を重視する。中国医学に関する教育を発展させ、中国医学の医療機関と関連する人材育成を強化する。中国医薬資源の保護、研究開発、合理的利用を強化し、品質認証と基準作成を推進する。医療保障政策および基本薬品政策によって、中国医薬サービスの提供と使用を奨励することが必要である。

表18 医療衛生重点事業
01 基本医療保障体制 都市部・農村部の基本医療保険3項目の加入率を向上させ、資源調達と保障能力を高め、全ての国民が基本医療保障を受けられるようにする。
02 公共衛生サービス体制 衛生監督、精神衛生、農村応急手当てなど専門的な衛生サービス機関のインフラ条件を整える。
03 医療サービス体制 末端の医療衛生機関の標準化を進め、県級医院(中医院を含む)のサービス能力を高め、省級の産婦人科・小児科専門医院、辺境地域の地市級総合医院、県級中医医院の建設を強化する。
04 全科医師の養成基地 基準化された全科医師の養成基地を建設し、異動と規範化研究を通じて全科医師15万人を養成する。
05 医薬衛生情報化 基層医療衛生の情報化を推進する。3級医院と県級医院のリモート医療システムを構築し、公立医院の情報化を強化する。

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