第九編 表面的問題と根本的問題の共同解決 社会管理の強化・革新
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第四十一章 公共安全体系建設の強化

 公共安全情勢の変化の新たな特徴に適応し、自発的な防止策と緊急対応措置を組み合せ、伝統的な方法と現代的な手法を組み合わせた公共安全システムの構築を進める。

第1節 食品薬品安全の保障

 食品薬品の安全基準を制定・整備する。食品薬品の品質遡及制度を構築し、生産元が突き止められ、流通プロセスを調べることができ、責任追及が可能な安全責任チェーンを構築する。食品薬品の安全性に関する緊急対応システムを健全化し、早期通報・早期対応メカニズムを強化する。食品薬品の安全リスクアセスメントと事前警告および監督管理・法執行を強化し、監督管理の有効性と社会的信用を高める。食品薬品に対する監督管理インフラの建設プロジェクトを今後も実施する。検査測定、認証検査、副作用のモニタリングなど食品薬品安全技術支援に関する能力を強化する。末端の迅速な検査能力を強化し、社会の検査資源を統合し、社会の公共検査サービスプラットフォームを構築する。基本薬物の監督管理を強化し、薬物薬品使用の安全性を確保する。

第2節 安全生産管理の厳格化

 企業の安全生産責任制を実施し、企業の安全生産予防メカニズムを構築する。安全監督管理・監察に関する能力を強化し、安全目標審査と責任追及を厳格化する。安全技術基準制度を整備し、安全許可を厳格化する。重大なリスクマネジメントに対する上級からの社会公示などによる調査処理・整理改革・アセスメント制度を実行に移し、炭鉱や交通輸送などの分野における安全特別対策を掘り下げて展開する。調整連動メカニズムを整備し、不法違法な生産経営を厳しく取り締まる。粉塵・高毒性物質など重大な職業危害を予防対処する。安全科学技術のブレークスルーと設備研究を展開し、安全専門技術のサービス機関を規範化し、中小企業の安全技術に対する支援およびサービスを強化する。安全に関する宣伝・教育・研修を強化する。単位GDP当たりの生産安全事故による死亡率を36%に引き下げ、工業、鉱業、商業、貿易業の従事者の生産安全事故による死亡率を26%に引き下げる。

第3節 突発的事件への緊急対応システムの整備

 予防と緊急対応を共に重視し、常態と非常態を結び付ける原則を貫き、統一的な指揮、合理的な構造、機敏な対応、力強い保障、効率的な運営による、国家レベルの突発的事件に対する健全な緊急対応システムを構築し、危機管理能力とリスク管理能力を高める。緊急管理組織システムを整備し、緊急対応マニュアル体系を整え、末端の緊急管理能力を強化する。緊急対応チームの建設を強化し、基本的な力としての専門チームを構築し、公安、武装警察、軍隊を以って主力・先攻力とし、専門家チーム、企業事業単位の専任・非常勤チームおよびボランティアチームを補助力とした緊急対応チーム体制を構築し、生命救助能力を高める。健全な緊急物資備蓄体制を構築し、総合管理を強化し、配置と方式を最適化し、実物備蓄と能力備蓄を統一して計画・手配する。緊急対応に関する教育・研修制度を確立する。特大災害に対する国際救援メカニズムを整える。

第4節 社会治安維持システムの整備

 取り締まりと予防を組み合わせ、予防を主とし、専門機関と民衆の結びつけ、民衆の方針に依拠し、社会治安維持システムを整備し、都市部と農村部におけるコミュニティー警備、大衆相互扶助的な自己防衛・自治活動などの末端インフラを強化し、刑罰執行と教育矯正に関する取り組みを着実に実施する。安全技術による防止策を整備し規範化し、安全構築キャンペーンを広く展開し、社会治安の総合整備を強化する。公共安全施設の建設を強化する。国家人口の基礎データバンクを設立する。特殊な層への配慮、救助、教育支援、管理と医療を強化し、社会治安の弱点、重点地区の整備に力を入れる。情報収集、防止抑制・早期処理能力を高め、公共安全と社会治安の保障能力を強化する。刑事犯罪の早期警報を強化し、各種の違法犯罪活動を防止し、法に基づいて厳しく取り締まり、国民の生命財産の安全保障に努める。公正廉潔の法執行を徹底し、法執行の能力、水準および社会的信用を向上させる。