第四十二章 全民族のモラル・資質の向上
全民族の文化的教養を全面的かつ持続的、効果的に高め、近代化の構築を思想面、精神面、知力の面から力強く後押しする。
第1節 社会主義の核心的な価値体系の構築
中国の特色ある社会主義の道と中華民族の偉大な復興に関する理想・信念教育を強化し、愛国主義を中核とした民族精神および改革革新を中核とした時代精神を大いに発揚し、社会主義の栄辱観の実践に取り組む。愛国・法律遵守、勤労・誠実、勤勉・節約を呼びかけ、中国の伝統的な美徳を受け継ぎ、社会主義精神文明の要求に合致し、社会主義市場経済に適した道徳および行動規範を構築する。社会公衆モラル、職業モラル、家庭の美徳、個人の人徳の育成をさらに推し進める。
第2節 大衆的な精神文明の創出に向けた取り組みの開拓
科学的精神を発揚し、人道的なケアを強化し、心のケアを重視し、向上心があり理性的で平和的、開放的で包容力を持った社会的心理状態を育む。自らを律し、高齢者を敬い子どもを労り、勤勉で、一般的人間的なのあり方を奨励し、「一人は皆のために、皆は一人のために」的な社会の雰囲気づくりを促進する。職業モラルを強化し、イノベーションと起業を支援し、労働による富の獲得を奨励し、チームワークを発揚する。ボランティア・サービスを幅広く展開し、社会ボランティア・サービス制度を構築整備する。
第3節 良好な社会文化環境の醸成
青少年の心身の健康を保護し、青少年の健全な成長に必要な環境を整える。青少年の文化活動場所をつくり、青少年に喜ばれ、知力や道徳心の発達にもつながる文化作品をさらに多く生み出し、青少年の各種文化体育活動を幅広く展開する。企業文化づくりを積極的に呼びかけ、文明都市の構築に向けた取り組みを更に推進し、農村の教養向上を推進する。文化市場の監督管理を適切に強化し、違法・有害情報の流布を効果的に抑制する。経済、教育、法律、行政、世論手段を総合的に運用し、人々の栄辱、正義、義務に対する意識向上を促し、勧善懲悪の社会風紀を育てる。