科学技術発展 第十二次五ヶ年計画
トップ  > 政策>  国家政策 >  科学技術発展 第十二次五ヶ年計画 >  7.科学技術イノベーション基地とプラットフォーム建設を強化

7.科学技術イノベーション基地とプラットフォーム建設を強化

 科学技術イノベーション基地とプラットフォームは、科学技術の進歩とイノベーションを支える重要な基礎である。自主イノベーション力の強化を目標として、科学技術資源配置を最適化し、科 学技術資源の開放共有と高効率利用を推進し、基本的に科学技術イノベーションのニーズを満たす資源と条件を備えたサポート体系を構築する。

(1)科学技術イノベーション基地の建設整備を強化

 国民経済と社会発展のニーズ、科学技術発展の内在的規律にもとづき、既存の各種イノベーション基地の建設整備について引き続き改善する。分類指導を強化し、各 種イノベーション基地が各自の機能に応じて良性の発展を遂げるよう導き、国家重要イノベーション基地の建設を推進する。

 エネルギー科学、生命科学、地球科学、環境科学、材料科学、空間と天文科学、粒子物理と核物理、工程技術科学等分野において、国家重要科学技術インフラと大型科学装置を整備、建設する。

 エネルギー、情報、資源環境、農業、人口健康、先進製造、交通輸送と公共安全等国家戦略のニーズが高い分野、及び基礎最先端分野と新興の交叉学科分野において、優 れたものを選択して整備する原則に照らして、引き続き高等教育機関と科学研究院・研究所に国家重点実験室を建設することを推進し、国際的に一流レベルの基礎研究中核基地を構築する。技 術イノベーション工程の実施と連動さ、企業の国家重点実験室の建設を強化する。香港・マカオ地区での国家重点実験室パートナー実験室の建設を積極的に推進する。軍民共同建設の国家実験室の建設を促進する。支 援部門と地方は重点実験室の建設を強化する。重要科学工程と重要な戦略的科学技術を担う、いくつかの国家実験室を建設する。国家野外科学研究観測研究ステーション(網)の建設を引き続き穏やかに推進する。国 防科学技術重点実験室、国防科学技術先進技術研究センター、軍民共同建設実験室の建設を強化する。

 キー産業技術分野においては、地域の特色と優位性ある科学技術資源と合わせて、国家工程(技術)研究センター、工程実験室を建設するとともに、審査評価を強化し、建設整備を最適化する。国 家大型科学計器センター、国家級分析測定センター、国家科学技術図書文献センター、国家実験動物種子センター、国家計量科学技術イノベーション基地等の総合実験サービス基地の建設を強化する。

 大学の科学技術パーク、企業技術センター、生産力促進センター、技術移転モデルセンター、科学技術企業インキュベーター等の技術イノベーションにおける成果の移転、創 業インキュベーション基地の建設と整備をより一歩強化する。国際共同研究センター、国際科学技術協力イノベーション連合と国際技術移転センター等国際科学技術協力基地の建設を推進する。

(2)科学技術環境資源の開発利用を強化する

 科学計器機器の自主研究開発と利用を強化する。新しい原理、新しい方法を突破口として最先端重要科学研究計器機器の研究開発を行う。い くつかの科学計器機器の核心技術とキー部品に注力し重要汎用科学計器を研究開発し、科学計器機器産業の核心的競争力を引き上げる。科学計器の小型化、専用化研究を強化し、自 主知的所有権をもつ科学計器の利用モデルと産業化推進を加速化する。

 科学研究用試薬、優位性のある実験動物資源、実験動物新品種(系)の開発と利用の推進に力を入れ、重要分析測定技術の研究と利用を強化する。科学技術文献分野のキー技術研究と利用を強化する。高精度・高 安定性の計量ベース標準と標準物質体系を構築し、戦略的新興産業の発展、生活改善及びその他重点分野に向けた計量ベース標準、計量方法と計量測定技術の研究を強化する。科学的思考、科 学的方法と科学的ツールの研究を強化し、イノベーション方法の応用普及を強化する。科学技術環境における資源の品質保証体系の構築を強化し、科学技術環境資源の管理ルール化と制度化を推進する。

(3)科学技術プラットフォームの建設と開放共有を推進する

 科学技術の基礎環境プラットフォームと技術イノベーションサービスのプラットフォーム建設整備を更に改善し、サポートサービス力の建設を強化し、プ ラットフォームの開放運用と研究開発イノベーションへの公共サービス提供力より突出させる。情報、バイオ、新材料、航空宇宙、エネルギー、海洋、省エネ排出削減等の重点分野及び新興、最 先端交叉学科の分野において、多学科の交叉集成、社会に向けて開放するサービスの共有プラットフォーム建設を推進する。科学計器機器、計量ベース標準装置、科学技術文献、科学データ、ネットワーク科学技術環境、自 然科学技術資源等の各種科学技術資源の統合と開放共有を継続して強化する。健全なプラットフォームが運営するサービスの評価体系、管理モデルと支援方式を構築する。科学研究院・研究所、高 等教育機関が社会に向けて科学技術資源を開放することを奨励する。

 科学技術資源の開放共有ネットワークを建設し、国家科学技術資源調査の長期的で有効な体制を構築し、科学技術資源の統合と共有のための標準化業務を強化する。分層建設、分級管理の要求に照らして、中 央と地方での優良資源の双方向連携を加速化させる。

科学技術プラットフォーム重点業務

 重点科学技術プラットフォーム建設→国家科学技術プラットフォーム認定、功績審査評価と奨励補助制度を制定し、プラットフォーム運行サービスを推進する。各 種科学技術計画プロジェクトの実施により形成された科学技術資源を関連の科学技術プラットフォームにまとめ、国家科学技術プラットフォーム体系の改善を推進し、科学技術資源の統合と共有レベルを引き上げる。地 方の科学技術プラットフォーム業務への指導を強化する。戦略的新興産業と地域経済成長に向け、技術イノベーションサービスプラットフォームの建設を推進する。重点分野のイノベーションニーズに向けて、大 型科学計器機器と試験基地の建設を推進し、自然科学技術の資源、科学データ等の重点科学技術資源を改善する。

 科学技術資源調査→業界を越え、部門を越え、地区を越え、システムを越えて分布する重点科学技術基礎環境の資源に対する調査を強化し、大型計器機器、研究試験基地と生物(動物、植物、微 生物)の生殖質資源の調査を継続して改善する。各種検査測定する資源、科学データ(庫)等の関連資源の調査を展開する。企業をとりまく技術イノベーション支援サービス体系を構築、改善し、産 業技術イノベーションと戦略的新興産業の育成に対し、重点分野、重点地域の特色ある資源を選択し、パイロット事業調査を展開する。更に調査データの分析利用技術を強化する。