科学技術発展 第十二次五ヶ年計画
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8.イノベーション型科学技術人材を大きく育成する

 人材資源は第一の資源であり、大規模なイノベーション型科学技術人材チームはわが国の科学技術の進歩とイノベーションの加速を根本から保証するものである。科 学技術人材チームの構築を科学技術業務の突出した位置づけ、ハイレベルなイノベーション型科学技術人材を育成を核心とし、人材育成体制を刷新し、人材が成長する良好な環境を作り出し、更に大規模で、合理的で、素 養が優良人材で構成されるイノベーション型科学技術人材チームを育成し、イノベーション型国家の建設をサポートとする。

(1)イノベーション型科学技術人材チームの拡大と最適化

 科学技術人材資源の供給を継続して増やし、科学技術人材の構成をより一歩最適化し、科学技術人材の質を向上させる。ハイレベルなイノベーション型科学技術人材チームの構築を重視し、世界一流の学者、科 学技術のリーダーシップ人材の育成を強化する。優秀な青年科学技術人材の発見、育成するための資金援助を拡大し、青年科学技術人材の成長に適合する採用制度を制定する。生産の第一線に向けた実用的な工程人材、卓 越した工程師と専門技能人材の育成を強化する。実験技師等の科学研究輔助人材に対する育成と研修を強化する。科学技術管理、科学技術サービスと科学普及人材チームの建設を重視し、科 学技術成果移転サービス専門の人材チーム育成を加速化させる。科学技術人材チームの整備をより最適化することで、各種人材の連携を秩序だったものにし、階層配置的な人材チーム構造を形成する。

(2)ハイレベルな科学技術リーダーシップ人材とイノベーションチームを育成する

 高級人材をリーダーとし、全体的な研究開発の推進と重点的なブレークスルーを達成するために、イノベーション人材推進計画を組織化して実施し、 “千人計画”、“長江学者奨励計画”、“ 国家傑出青年科学基金”、“百人計画”等のハイレベル科学技術人材の育成と採用を積極的に推進する。各種ハイレベルなイノベーション型科学技術人材を2.5万人以上重点的に採用・育成する。科 学者業務室の建設を推進し、世界一流の科学者を集める。世界の科学技術の最先端とわが国産業発展のニーズに照準を合わせ、2 000名前後の中青年科学技術イノベーションリーダーシップ人材を重点的に支援し育成する。ハイレベルなイノベーションチームの構築を強化し、イノベーション人材推進計画と関連科学技術計画を実施する中で、優 秀なイノベーションチームへの指導と支援を拡大する。

(3)イノベーション型人材の教育育成モデルを改革、改善する

 科学技術教育との結びつきを深く推し進め、国の科学技術発展のニーズに適応する人材の育成モデルの改善に力を入れ、イノベーション型教育方法を遂行し、イノベーション教育プロセスを国民教育、職業教育、継 続教育の教育体系に溶け込ませる。科学研究能力の引き上げをイノベーション型人材育成のキープロセスとし、大学院生の科学研究プロジェクトへの参加を支援し、大 学本科生が科学研究活動に参加するための条件を創出し、各級の在校学生の科学精神、創造的思考、イノベーション力の育成に注力する。国の科学技術と経済成長のニーズにもとづき、高 等教育機関が学科専攻を最適化調整するようタイムリーに指導し、高等教育機関の人材の優位性とイノベーション潜在力を充分に発揮させ、交叉学科を強化し、新興学科分野の専門人材を育成する。高 等教育機関の工程技術類の専門的な実践教育を強化し、産学研が協力する教育モデルと“双導師”制を遂行し、高等教育機関と科学研究院・研究所、企業が共同で科学技術人材を育成するのを促す。国 家重要科学研究プロジェクトと大型事業、重点学科と重点科学研究基地、国際学術交流協力プロジェクト等を拠点として人材育成を牽引する。ハイテク区、大 学生創業パーク等の機関が高等教育機関卒業生の技能研修と創業研修を展開するのを奨励する。科学技術従事者がより実際に基づいて正しく行動し、イノベーションに立ち向かうという科学の精神を発揚する。

(4)科学技術人員のイノベーション型創業を支援する

 ハイテク区、大学科学技術パーク、科学技術企業インキュベーター、業界協会等を拠点に、科学技術人員のイノベーション型創業活動を重点的に奨励する。科 学技術型中小企業のイノベーション型創業と発展のための政策支援を強化し、積極的に創業のための人材サービスを提供し、傑出したイノベーション型企業家と高級管理人材を育成し、企 業家と科学技術創業者の科学技術イノベーションにおける重要な役割を発揮してもらう。重点産業分野の中で企業を主体とする産学研連合、研究開発組織、技術プラットフォーム等イノベーションチームを支援し、そ の共用技術研究開発、公益サービス等活動を支援する。