ポスドクステーション
1985年にノーベル賞受賞者である李政道教授の提言に基づき、ポスドク人材の活躍の場として 「ポスドクステーション」が設置されることとなった。ポスドクステーションは人事部(現人力資源・社会保障部)管轄の政策であり、在 籍するポスドクには国から直接給与が支給される。
ポスドクステーションは、中国国内の大学、研究機関、企業に設置されている。2008年3月時点で主に大学・研究機関に設置されているポスドクステーションである「ポスドク科学研究流動ステーション」は 1796箇所、主に企業に設置されている「ポスドク科学研究工作ステーション」は1309箇所である。2007年のポスドク人材の統計を見ると、全国のポスドク人材数は51768人で、うち、ポ スドク科学研究工作ステーション(企業のポスドクステーション)に在籍している人材は5123人である。従って、企業のポスドクステーションに在籍している人員数は相対的に少ないといえる。
これらステーションには、原則3年間在籍することができる。3年間の任期終了後は他のポスドクステーションに移動することはできるが、出身大学のステーションには入れないこととなっている。
※2008年3月調査現在
関連リンク
中国ポスドク
中国のポスドク制度や各種関連統計データ等を紹介するサイト。中国ポスドク管理協調委員会と中国ポスドク科学基金会が運営している。