中国の研究機関 Index
トップ  > 科学技術>  中国の研究機関 Index >  国家発展・改革委員会マクロ経済研究院

国家発展・改革委員会マクロ経済研究院

1.概要

写真1

国家発展・改革委員会マクロ経済研究院外観 出典:OFweek産業研究センター

1. 名称:国家発展・改革委員会マクロ経済研究院

2. 住所:北京市西城区木樨地北里甲11号

3. ウェブサイト: http://www.amr.gov.cn

4. 発展の歩み

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院は、国家発展・改革委員会直属の研究機関であり、1995年、国家計画委員会経済研究センターを土台として設立された。主に、中央のマクロ経済政策の決定と国家発展・改革委員会に向けた事業を行い、同時に民間に対してもコンサルティングサービスを提供している。

 マクロ経済研究院は、「国家のマクロ経済管理政策決定機構に寄り添い、中国の発展の実情に寄り添い、学科・専門がそろっている」ことを特色とし、応用研究と政策研究を中心とし、国家発展・改革委員会の重要な知的支援機構であり、中国で知られたシンクタンクの一つである。

2.研究能力

1. 研究分野

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院は主に、▽国民経済と社会発展の基本的な動向、発展傾向について継続的なモニタリングを行い、経済運営において解決が待たれる重大問題に対して分析・研究を行い、対応のための提言を行う、▽経済社会の発展戦略、産業構造、地域分布などの重大問題を研究し、将来に向けた政策の筋道を提出する、▽経済社会の発展における重要な理論・実践問題を研究し、学術的価値のある研究報告を提出する、▽各産業部門や各級地方政府、国内外の企業に向け、発展戦略や計画の制定、重大な意志決定における意見の提供などのサービスを行う、▽国内外の学術理論界の専門家・学者をつなぐという紐帯と架け橋としての役割を発揮し、国内外の関連する経済情報を収集・提供し、戦略・計画・政策についての諮問サービスを提供する――などの職務を担っている。

 主な研究分野は次の通り。

(1)経済総量均衡、マクロ経済動向、ミクロ経済動向の分析、マクロ経済調整の理論・政策の研究。

(2)社会発展計画・政策、社会状況のモニタリング・調査、人的資源の開発、住民の所得分配・消費の分析、社会保障制度の研究。

(3)流通体制・政策、価格体制・政策、商品市場・価格の監督管理の問題の研究。

(4)産業発展戦略、産業構造調整・最適化、産業計画・政策の研究。

(5)投融資の総量と構造、投資主体の行動の分析、投融資方式、体制改革、プロジェクト管理の研究。

(6)国土開発・整理、地域発展戦略、地域計画・政策の研究、資源・環境など持続可能発展問題の研究。

(7)国際経済環境、中国の対外経済関係、国際貿易・金融の分析、経済発展戦略・体制の国際比較研究。

(8)エネルギー発展計画、エネルギー発展戦略、重大エネルギー経済・技術経済政策、エネルギーの合理利用、エネルギー環境、再生可能エネルギー、エネルギー需給バランスの研究。

(9)総合運輸体系の発展戦略・計画、運輸業の管理体制、運輸市場体系、各種の運輸方式の総合利用の研究。

(10)情報化戦略、空間地理情報システムの研究・応用、経済社会発展の評価と方法研究。

2. 人材資源

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院の在職専門家は22人、離退職した専門家は52人、在職研究員は75人である。

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院の人材資源の分布は下図の通り。

図

国家発展・改革委員会マクロ経済研究院人材資源分布図(単位:%)

(上から「在職専門家」「離職専門家」「在職研究員」)

出典:OFweek産業研究センタ

3.上級機関

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院は、国家発展・改革委員会直属の研究機関である。

4.付属機関

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院の付属機関には、北京市経済・社会発展研究所、重慶市経済情報センター、安徽省経済研究院、ハルビン市経済研究所、河北省発展・改革委員会マクロ経済研究院、山西省発展・改革委員会マクロ研究院、江蘇省マクロ経済研究院、上海市発展改革研究院、浙江省発展計画研究院、厦門市発展研究センター、山東省マクロ経済研究院、成都市経済情報センター、寧波市発展計画研究院、温州市経済建設計画院、青島市経済発展研究院がある。

5.機構の学術雑誌・主管学会など

 国家発展・改革委員会マクロ経済研究院の学術雑誌としては、『マクロ経済研究』『中国投資』『中国物価』『中国エネルギー』『総合運輸』『中国人的資源開発』『経済管理ダイジェスト』『中国経貿導刊』などがある。