電子情報通信分野(国際比較)
トップ  > 科学技術>  「国際技術力比較調査」における各分野の分析 >  電子情報通信分野(国際比較) >  Ⅳ. コンピューティング

Ⅳ. コンピューティング

中国では、ソフトウェアのオフショア化などにより、急激にキャッチアップしつつある。

 米国の技術力は圧倒的で、日本と欧州は互角、韓国と中国は離されている。

 中国のソフトウェア開発に関しては、新技術創出力は現在それ程高くないものの、ソフトウェアのオフショア化(中国、インドへの移行)を受けて、ソフトウェア開発の技術者層の拡大、欧 米で教育を受け企業を経験した高度技術者・研究者の中国への環流などにより、着実に力をつけつつある。また中国はハードウェアに関する独自の先端技術開発には至っていないが、P Cとサーバで世界の製造拠点となっている台湾との垣根が低くなりつつあるため、その製造方法が伝わることにより今後技術力を向上させていくと予想される。

 データベースとデータマイニング分野で急速に水準が向上している。特にマイクロソフト・アジア研究所が圧倒的であり、WebデータベースやXMLデータベースが進歩している。米 国の大学や研究所との人脈により、米国の高い技術水準と連動して開発力を急速に向上させている。Baiduも高い技術水準を有している。

 並列及びクラスタ・コンピューティングで、台湾の技術を取り込むことにより急速に力をつけている。