電子情報通信分野(国際比較)
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Ⅱ. エレクトロニクス

中国では、高周波・アナログの集積回路、集積回路のインテグレーション、ディスプレイ技術の産業技術力で世界最先端にあるが、全体では日米欧韓とまだ差がある。

 米国の技術力は強く、韓国が善戦している。日本と欧州はほぼ互角である。中国は高周波・アナログの集積回路、集積回路のインテグレーション、ディスプレイ技術の産業技術力を除けば、全 体としてこれらの諸国より低い状況にある。

 中国では、大学でのLSI設計教育が進行しており、集積回路(デジタル)における技術レベルの向上が著しい。

 集積回路(高周波、アナログ)の分野でも、大学における研究開発が活発化しており、オリジナリティはともかく、実用に近い集積回路を多数開発している。

 メモリや集積回路のインテグレーションについては、ファンドリビジネスを背景に着実に力をつけている。

 ディスプレイ技術の産業技術力は極めて高く、液晶の生産額は既に世界一であり、組み立て工程で、生産能力とコスト力の優位性が顕著である。

 パワーディバイスについて、米国企業投資のファブによる産業技術力が成長している。情報通信用パワーIC・MOSFETのコスト力で台頭してきている。