電子情報通信分野(国際比較)
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Ⅰ. 電子情報通信分野全般

中国は、電子情報通信分野の多方面で日米欧をキャッチアップしつつあり、特に、VLSI、ディスプレイ、データベース、並列コンピューティング、光通信などで、レベルアップが著しい。

 本分野における米国の優位は圧倒的である。欧州と日本はほぼ互角であり、欧州は基礎が強いのに対し、日本は応用や産業分野で上回っている。韓国はこれら三極とはかなりの格差がある。中国は基礎研究のレベルで追いつきつつあるが、応用、産業分野で日米欧とはかなりの格差がある。

 中国は、多方面で日米欧をキャッチアップしつつあり、研究者数、発表論文数ともに急速に増加してきている。特にレベルアップが著しいのは、VLSI,ディスプレイ、データベース、並列コンピューティング、光通信などである。この背景には、マイクロソフト、IBM、Ciscoなどが中国に設立した研究所や留学からの帰国組などを通じて欧米研究者との連携が進んでいること、また台湾との垣根が低くなりつつあることが大きな要因と考えられる。